みんなが持っている bother に関する疑問
- don’t even bother ってどんな意味?
- bother = 気にする なので「気にするな」ってこと?
bother の基本的な意味
- 動詞①:悩ます、わざわざ~する
- 動詞②:遠慮する
- 名詞:悩みの種、面倒、やっかい
bother という単語の意味をGoogleで検索すると、出てくる情報の多くで「悩ます」「困惑させる」「わざわざ~する」などの訳が紹介されていると思います。
名詞でいえば「悩みの種」「面倒」といった訳でしょうか。
もちろんこれらはすべて正解で、すでに bother の基本的な意味として定着しているのですが、ここではもう一つ、動詞の意味を加えて改めて bother という動詞の意味を押さえていただきたいと思います。
bother = 「遠慮する」
それが「遠慮する」になります。
なかなか聞き慣れない訳し方だと思いますので、定番の熟語 “don’t bother” などを例に実際に使われる英文を見ていきましょう。
- Don’t bother me.
遠慮しないで。 - Don’t even bother asking.
遠慮せず質問してくれ。 - Why even bother ?
何で遠慮するんだ? - Don’t bother to call me.
遠慮せず電話して。
どうでしょうか?よくある「わざわざ〇〇しないで」という訳し方とは随分違うため、若干混乱するかもしれませんが、これも bother の正しい使い方の1つになります。
もし仮に、bother の動詞としての意味を「悩ます」「わざわざ〇〇しないで」だけで覚えてしまっていると、同じ英文でも意味やそのニュアンス、受け取り方が違ってきます。
- Don’t bother me. 悩ませないで。
- Don’t even bother asking. 質問するのを悩ませないでくれ。
- Why even bother ? 何で悩ませるんだ?
- Don’t bother to call me. わざわざ電話しないで。
「悩ます」「わざわざ〇〇しないで」という訳に当てはめてみました。
いかがでしょう?さっきの「遠慮する」を当てはめた訳と比べて、かなりニュアンスが違うのがわかると思います。
特に最後の「わざわざ電話しないで。」と「遠慮せず電話して。」は全く意味が違いますよね。
bother は文法的な自動詞、他動詞としての使い方にも注意が必要な単語ですが、実は文脈によって訳し方を使い分けることも非常に重要な単語になります。
<bother の語源>
ちなみに bother の語源は、スコットランド語の bauther(困惑させる)。
bothersome (厄介な)と同じ語源になります。
間投詞としての bother
最後に間投詞としての bother について紹介したいと思います。
bother は間投詞として「ちぇ!」の意味で使われます。
同じようなニュアンスの単語として、アメリカ英語だと “damn” 、イギリス英語だと bloody などが挙げられ、悪態をつくときに登場する英語表現になります。
damn と bloody についてはこちらの記事で詳しく扱っています。