even の基本的な意味と使い方
「~でさえ」
皆さんご存知のとおり、even の基本的な意味は「~でさえ」。
例文のように「彼でさえできない」「彼でもできない」というように、あとに続く内容を強調するような表現ですね。
この辺りについてはすでに皆さんもよく知っていると思います。
even + 動詞
even は動詞の前に来ることもあります。
- didn’t even think 「考え(ることさえ)もしなかった」
- didn’t even put any make ups 「化粧(さえ)もしなかった」
even はいろんなところ場所に登場するので、便利な言葉だと思う反面、
このように基本の語順や単語の並びを整理しておかないと、一体どの単語にかかっているかがわからなくなりますよね。
個人的に even が苦手な理由の一つです…。
ちなみにもう1つ、even の使い方について、「even + 比較級」 があるのをご存知ですか?
even + 比較級
even + 比較級 で「もっと○○」「さらに○○」という意味になります。
僕は比較級が少し苦手意識があるので、この even の使い方を身につけるのにどう工夫しようかと思いましたが、
シンプルに比較の内容を強調するものだ、と思い込んで覚え込ませました。
中学・高校までにこんな even + 比較級 って習った記憶がない…。
ちなみに even の熟語としてよく出てくる “even less” ですが、
これも比較級を使っているので、基本的には「もっと少ない」という意味になります。
There are even less young people.
若者がもっと少なくなる。
even if の意味と使い方
「もし~だとしても」
さて、動詞や比較級と even との関係性をおさらいしたあと、
ここからは even を使った定番表現、「even if」の意味と使い方を深堀りしていきます。
even if = もし~だとしても
要は仮説のとき。
かのバスケの有名漫画の名セリフ、「まぐれだとしても」というときにも even if it’s lucky… と表現することができます。
仮に if だけだと…
ちなみに even if ではなく、 if のみだと全く意味が異なってきます。
▼if
If i drink beer, i will be happy.
ビールを飲めるなら私は幸せだ。
▼even if
Even if i drink beer, i still feel sad.
ビールを飲んでも、私は寂しい。
全然ニュアンスが異なりますよね。
if は「~すれば○○」「~したら○○」というように、「こうしたらそうなる」という意味ですが、
even if は「~したとしても○○」というように、「こうしてもそうならない」「こうしなくてもそうなる」というような意味合いになります。
ちょっと説明が難しいので、もう2つ例文を紹介しますね。
even though との違い
even if との対比でよく話題に上がるのが、この even though 。
even though = 〇〇にもかかわらず、〇〇なのに
even if が仮定の話なのに対して、even though は実際の話でつなぎます。
例文でいうと、「この仕事は私一人ではできない」「彼は普段勉強しない」が実際の話に当たります。
個人的覚えやすい方法としては、 even though が出てくると「実際〇〇なのに」というように訳すようにしていて、「実際」を入れると意味がすんなり入ってくるのでおすすめです。
even if は歌詞にもよく使われる
ちなみに even if は割と歌詞にも登場します。
平井堅
山田タマル
まとめ
日常英会話にも頻出する even。
個人的には意味を考えれば考えるほどわからなくなる単語の一つですが、例文を追いかけるようにしてなんとか慣れました。
特に even の語順なんか気にしたことがなく、日本語訳に「~でさえ」と入ってたら even を使うというくらいしか頭にありませんでした。
今回 even を動詞で使う場面、比較級と使う場面、そして熟語として使う場面のように、整理して頭に入ってきやすいように噛み砕きましたので、勉強にヒントになりましたら幸いです。
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